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Professional Medical Guide

脳卒中外科

我が国の脳血管疾患による死亡は、1970年をピークに減少しはじめ、1985年には心疾患にかわって第3位、2011年には肺炎にかわり第4位となり、2015年の全死亡者に占める割合は8.7%まで低下しました。しかし、国民生活基礎調査によると脳血管疾患は寝たきりの原因の第1位と報告されています。私たち脳卒中グループは臨床・教育・研究の面から脳血管疾患治療に取り組んでいます。

臨床におけるとりくみ

当科では救命救急センター内にあるStroke Care Unitにおいて、救命救急科医師と共に脳卒中超急性期の集中治療を行っています。近年、脳梗塞急性期における機械的血栓除去も積極的に行っています。脳動脈瘤や頚動脈狭窄といった疾患に関しては、脳卒中専門医や血管内治療専門医が直達術(脳卒中外科)と脳血管内治療両面から検討し治療を行っています。また、当科では近赤外分光法(NIRS)を用いたモニタリングを脳血管疾患の治療時に行っており、その有用性を学術集会や学術誌で数多く報告しています。

教育におけるとりくみ

脳血管疾患の直達術に関しては正確な顕微鏡下手技が重要になります。医員室には卓上顕微鏡が常設されており血管吻合の練習を行えるようにしています。また、上級医による講習も行っています。
血管内治療に関しても、外部機関のスキルスラボを用いて血管内治療指導医・専門医による講習会を行っています。また、血管内治療を積極的に行っている関連病院への出向も行っており血管内治療の専門医を習得したい先生方のサポートを行っています。

研究におけるとりくみ

脳血管疾患、特に脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血の動物モデルを作成し疾病後の経時的な浮腫変化や炎症性変化の基礎研究を行っています。近年注目されている、細胞の損傷に伴い細胞膜上に発現されるスルホニルウレア受容体(SUR)1について研究をすすめております。脳卒中後のSUR1の発現を制御する事で、脳卒中後の新たな治療の可能性に期待をしています。