日本大学医学部脳神経外科学系神経外科学分野の歴史
脳神経外科の診療の開始
日本大学脳神経外科学講座の歴史は、1954年(昭和29年)6月に、森安信雄先生が、国立東京第一病院から本学第一外科学講座(若林 修教授)の専任講師に就任したときにさかのぼります。このときが、本学における脳神経外科診療の始まりです。
脳神経外科診療班の発足
森安信雄先生は、本学第一外科学講座に着任後、脳神経外科の充実に務められ、1955年(昭和30年)7月に助教授に昇格。さらに、1958年(昭和33年)3月に教授に昇格されています。このときに、正式の脳神経外科診療班が発足しました。
脳神経外科学講座の開設
1969年(昭和44年)3月に、本学脳神経外科学講座は、森安信雄先生を主任教授として、第一外科学講座から分かれて独立し開設しています。これにともない、金沢大学第一外科学講座(卜部美代志教授)の専任講師(脳神経外科診療担当)であった坪川孝志先生が、専任講師に就任されました。
本学脳神経外科学講座は、このときをもって開設の日とさだめ、1989年(平成元年)に開設20周年、1999年(平成11年)に開設30周年(診療開始から45年)の祝賀会を行っています。
坪川孝志先生は、1972年(昭和47年)1月に助教授に昇格。さらに、1982年(昭和57年)4月には、森安信雄先生の後を継いで主任教授に就任しています。
脳神経外科学系・分野への再編
学校教育法施行規則等の一部改正により、2007年(平成19年)4月に講座制が廃止され、脳神経外科学系に再編されています。これにともない、脳神経外科学講座は脳神経外科学系神経外科学分野となりました。
なお、脳神経外科学系には神経外科学分野の他に、寄附講座として2003年(平成15年)3月に光量子脳工学分野(2013年に修了)を、2007年(平成19年)12月に神経制御工学分野(2015に終了)が開設されました。また、2012(平成24年)4月から、先端医学系応用システム神経科学分野が編入されています。